【マンション管理組合】監事の役割と任期を詳しく解説

マンション管理組合には、監事という重要な役職があります。

監事は、組合の運営に対して監査を行い、組合員の利益を守ることが役割です。

本記事ではマンション管理組合の監事の役割と任期について詳しく解説します。

今まさに監事に選ばれてしまった方やこれから選ばれる可能性のある方はぜひ参考にしてください。

マンション管理組合における”監事”のポジション

監事は複数名選任されることが多く、これはマンションの規模や管理規約によって異なります。

監事はどのようにして選任される？

マンション管理組合の監事は、一般的には組合員による「推薦」「互選」「順番制」などによって決定します。

【マンション管理組合】監事の役割

主な役員	業務内容
理事長	・管理組合を代表し、すべての業務を統括する
副理事長	・理事長を補佐、理事長不在時には職務を代理。
会計担当理事	・管理費等の収納、保管、運用、支出等の会計業務を行う。
監事	・管理組合の業務の執行及び財産の状況を監査。 ・監査結果を総会に報告

マンション管理組合の監事は、理事会の業務を監査する立場にあります。「客観的に見ておかしなところはないか？」「不正会計はないか？」など。管理組合の門番のような役割を果たします。

国土交通省「マンション標準管理規約」より、監事の役割をピックアップしてご紹介いたします。

• 監事は、管理組合の業務の執行及び財産の状況を監査し、その結果を総会に報告しなければならない。
• 監事は、いつでも、理事及び第３８条第１項第二号に規定する職員に対して業務の報告を求め、又は業務及び財産の状況の調査をすることができる。
• 監事は、管理組合の業務の執行及び財産の状況について不正があると認めるときは、臨時総会を招集することができる。
• 監事は、理事会に出席し、必要があると認めるときは、意見を述べなければならない。
• 監事は、理事が不正の行為をし、若しくは当該行為をするおそれがあると認めるとき、又は法令、規約、使用細則等、総会の決議若しくは理事会議に違反する事実若しくは著しく不当な事実があると認めるときは、遅滞なく、その旨を理事会に報告しなければならない。
• 監事は、前項に規定する場合において、必要があると認めるときは、理事長に対し、理事会の招集を請求することができる。
• 前項の規定による請求があった日から５日以内に、その請求があった日から２週間以内の日を理事会の日とする理事会の招集の通知が発せられない場合は、その請求をした監事は、理事会を招集することができる。

マンション標準管理規約（単棟型）｜国土交通省

【管理組合】監事の任期は1年～2年程度が一般的

理事の任期は法律的な決まりなく、各マンションの管理規約によって定められています。

国土交通省が発表した「平成30年度マンション総合調査結果」によると、管理組合の理事長の任期は1年から2年程度となっています。

管理組合の理事は、毎年の総会で改選されることが一般的です。

※まれに理事会メンバーが辞任した場合や不祥事があった場合など、臨時総会が開かれ理事会の構成が急遽変更されることもあります。

【管理組合】監事に関するよくある質問

監事と理事の違いはなんですか？

理事は管理業務を遂行する立場です。一方で監事はそれらの管理業務がしっかりと行われているかチェックする立場となります。

管理組合の監事は任期の途中で解任されることがありますか？

管理組合の監事は、総会での議決によって任期途中で解任されることがあります。

管理組合の理事長を自分から途中でやめることができますか？

マンション管理組合の監事は、任期途中で辞任することができます。ただし辞任する場合には、管理規約に沿った手続きを踏む必要があります。

まとめ